空き家になった実家。
『売る?』『自分で住む?』
どちらにしても、片づけないと先には進めません。売るときは綺麗なほうが有利だし、残置物は売値から引かれる。汚いままでは自分でも住めません。
でも頼んで安心な会社がわからない…値段も不安!
10年以上も放置状態の空き家を自分で整理することになった実体験。
いまでは見違えるようになりました!不安や悩みを解決するヒントにどうぞ。
今回のテーマは「空き家対策の法律は中途半端⁉」です(最初から読む方はこちら)
問題とされる空き家とは
空き家を規制する法律。前回は軽く触れましたが、今回は『実際のところどうなの?』というお話しです。
この法律は略して『空家等対策特別措置法』と言われています。この内容を詳しく正確に書くと分かりづらいので、ここではアバウトに進めます(正確なところは国の公表資料をご覧ください)
まずは問題とされる空き家。すべての空き家がこの法律の対象になるわけではありません。
そのひとつが『倒壊しそう』な建物。これは何とかしないと危ないです。わかりやすい!
でもそれ以外の『著しく衛生上有害となるおそれのある状態』『適切な管理が行われないことにより著しく景観を損なって…』『周辺の生活環境の保全をはかるために放置することが不適切』という空き家。
これではダメです。
『著しく』『おそれ』『適切』『不適切』どんな基準で誰が判断するの?空き家を持っている側からもわからない!
実際にあった話
この点は県や市が具体的に決めるようですが、現実に指導する場面では何だか分からない事態も…
これは自分で体験した事件です。
あるとき市役所から手紙がきました。『こんな虫が隣から入ってきたようで、何とかして欲しいとクレームがありまして…』という内容。そこには絵が描いてあって、どうやら『ムカデ』のようです。
『庭があれば青虫やトカゲがいるのは当たり前だわい!』早速役所に連絡すると、間に入ってしまった役所の人も困っていました。
仕方がないので薬を庭じゅうに撒いておきましたが、臭い!
ムカデぐらいで『著しく衛生上有害』とは思えません!
税の恩典や補助金
税の恩典や補助金も中途半端です。
売却したら譲渡所得から特別控除があるとか、建物を取り壊したら補助金がでるというもの。
でも税の恩典には期限があります。確かに最近の空き家には効果があるでしょうが、問題になっているのはもっと長く放置された空き家なのです。
また補助金にしても、建屋を解体したら30万円とか60万円とか補助金が出る市町村があります(金額はマチマチですが)
でもそんな金額で解体なんかできません!3百万円とか5百万円とかかかるのに焼石に水です!
結局はこの対策
結局、なかなか空き家の処分が決まらない人がやるべきことは
1.庭はきれいにしておく
草木がぼうぼうだと害虫が出たり、ゴミを投げ入れられたり、何かとやっかいです。
2.家の一部が壊れたら直しておく
ガラスが割られたら直しておかないと、更にいたずらする者が出てきます。
この基本さえ押さえておけば、役所から連絡を受けることはないはずです。
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