消費税がこれ以上高くなったらどうしよう⁉
うちも値上げしないとやっていけないなぁ
コストが高くなるから?
待って!それはちょっと違うと思いますよ
わかりづらい消費税をわかりやすくお答えします。
消費税がなかった時代
消費税と損得を考えるときは、消費税がなかった時代と比較するのがおススメ。
そこでまず消費税がなかった時代は…
夏子さんの今晩のおかずは『アジのひらき』
1枚200円。これをスーパーに払うだけでした。
スーパーの店長エイトさんは?
このアジは、漁師の権太さんから100円で仕入たもの。
夏子さんへ売った200円からこれを引いて儲けは100円です。
権太さんは、手漕ぎの小舟で漁にでるので経費はかかりません。
スーパーへ売った100円がそのまま儲けになります。
消費税が導入された
この単純な3人の関係が、消費税の導入でわかりにくくなりました。
まずは夏子さん。
消費税がなければ200円、それなのに消費税20円を余分に払うことに!
この20円は絶対に戻ってこないので、夏子さんは大損です。
一方、エイト店長は?
消費税のおかげで余分に20円もらえて、ご満悦。
権太さんにアジの仕入代金100円を払います。
消費税10円をつけて。
得が10円減ったけど、10円は残ってる!エイト店長はまだ笑顔。
しかし売上の消費税20円と仕入の消費税10円。
この差額10円は税務署に納めないといけません。
エイト店長から笑顔が消えてしまいました。
こうして売上でもらった消費税20円は、仕入先と税務署に払って全部なくなるのです!
エイト店長が消費税で儲かることはありません。
結局、儲けは消費税がないときと同じで
売値200円-仕入値100円=儲け100円
権太さんがもらった10円の行方
『ちょっと待って!エイト店長が税務署に払ったのは10円でしょ。権太さんに渡した10円はどうなるの⁉』
心配ご無用です。権太さんがネコババするわけではありません。
権太さんの仕入はゼロ。だから…
【エイト店長からもらった消費税10円】-【仕入の消費税0円】=10円
これを税務署に払います。
こうして権太さんがもらった10円は手元からなくなります。
結局、権太さんの儲けも消費税がない時代と同じなのです。
売値100円-仕入値0円=儲け100円
消費税増税で誰が損をするのか
「増税になったら、うちは大損だよ…」と嘆くエイト店長
それは違います!
消費税が20%になったら…
エイト店長は権太さんに20円払うことにはなりますが、夏子さんから40円もらうのです。
「おや?差額が20円に増えた!大損じゃなくて大儲けかもw」
ただ浮いたと思った20円は税務署へ。手元には一銭も残りません。
消費税が上がっても、損得には関係ナシ!
売値200円-仕入値100円=100円 やっぱり儲けは変わりません。
結局、大損するのは夏子さんだけです。
張り紙に注意⁉
このように『エイト店長』と『漁師の権太さん』は、消費税があってもなくても損にも得にもなりません。
ということは…
増税といっても損にならないのです。
「増税で買い控えになれば、採算の悪くなった仕入先から値上げの要請がくるかも…」
それは別な話。よくここがゴチャゴまぜに語られます。
『消費税が増税になったら値上げしないとやっていけません…』
なんて動画をみかけたら
『ぞの値上げって、なんのぶん?』
そう考えながら見ることをおススメします。
おしまい
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