決算書なんてワケがわからない、ネットでみてもイマイチ理解できない、そんな悩みを解決するには…
とにかくザックリ、骨組みだけを押えること。これがお勧めです。
では決算書『ざっくり全体像をつかむ』をどうぞ。
決算書とは
決算書とは会社の成績や財産の状態をまとめた書類のことです。
これは5種類の書類から出来ているのですが、絶対に必要なのはふたつ。
『損益計算書』と『貸借対照表』
もう少し詳しくみてみると…
損益計算書とは
損益計算書は業績の成績書
損益というのは損失と利益のこと。そこに計算書という言葉がついているので、どのくらい儲けがあったかを計算した書類になります。
カンタンに書くと、こんな感じです。
そのときに『いつからいつまで』を決めておきます。普通は1年間。例えば毎年4月1日から3月31日までとするのです。
計算方法
売上から経費を引く。
家庭でいえば、給料から食費や電気代などの経費を引く。売上にあたるのが給料で、食費などが経費です。
その結果、残りがあれば黒字。足りなければ赤字ということに。
覚えておくと便利な言葉
損益計算書を英語でいうとピーエル。Profit and Loss StatementのPとLをとった言葉です。スペルは将来の宿題で大丈夫です。大事なのは『ピーエル』という言葉と、文字では『P/L』と書かれること。
これを覚えておけば色んな場面で話についていけます。
貸借対照表とは
貸借対照表は資産や負債の状態を表したもの。
貸借とは『貸す』と『借りる』のこと。字がまぎらわしいので『賃』と間違えて『ちんしゃく』と読まないように気をつけましょう!
この『貸す』『借りる』は簿記の貸方と借方からきているのですが、そんなことよりも重要なのは、この表のいくつかの特徴を押えておくことです。
(特徴1)グループが左と右に分かれている。
そしてここも重要!左グループと右のグループの合計は同じ金額。
(特徴2)右のグループは上と下に分かれている。
左のグループは『資産』 右上が『負債』 右下が『純資産』
家庭でいうと、貯金や家が『資産』で、ローンが『負債』
『純資産』というのは『資産』から『負債』を引いたものです。全部の財産を現金に換えて負債を返したらいくら残るかということなので、実質的な財産価値というところです。
算数的に表すと『資産』=『負債』+『純資産』
(特徴3)貸借対照表の数字は年度の最終日のもの。
便宜的に定めた期間のことを年度といいますが、この年度が4月1日~3月31日の会社であれば、貸借対照表は3月31日現在の財政状態を表したものになります。
1年間の儲けを表した損益計算書は、年間すべての売上とか利益ですが、貸借対照表は最終日の資産・負債・純資産。ここが違います。
覚えておくと便利な言葉
貸借対照表を英語でいうとバランスシート。Balance Sheetと書くので、その頭文字をとって『ビーエス』と言います。文字で書くときは『B/S』
並び順と勘定科目
決算書のなかの損益計算書と貸借対象表についてザックリは押えたのですが、最後に次の点を押えておくといいと思います。
1.並び順
損益計算書そして貸借対照表の順に説明してきましたが、これはわかりやすくするためです。実際の決算書は貸借対照表が最初にきて、その次に損益計算書がついています。
2.勘定科目
貸借対照表や損益計算書に出てくる数字の左側に、それが何の数字なのかという『見出し』が書いてあります。これを『勘定科目』といいます。
売上100万円とか、土地1億円とか。
勘定科目という言葉は覚えておく必要があります。
まとめ
これで決算書を構成している2種類は、ざくっとつかめたかと思います。残りのなかでキャッシュフロー計算書という書類も重要と言われていますが、現実の社会では貸借対照表と損益計算書が中心。 まずはここを色々と押えることが理解の早道です。
少しでもご参考になれば幸いです。
決算書の分析を知りたい方はこちらの3話をどうぞ
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